胃癌とは

まず、誰しも聞いたことがある胃という器官についてですが、ここは食べ物を一時的に格納するとともに、強い酸性の胃液によって入ってきた食べ物を殺菌しながら消化していきます。そして、消化された食べ物は、胃の出口から適量ずつ十二指腸へと送られていきます。栄養の吸収は、おもに十二指腸からの吸収器官で行われます。

胃癌とは、この殺菌・消化の場である胃に悪性腫瘍が発生した場合を言います。そして、この胃癌の発生場所についてですが、粘膜内にある分泌細胞や分泌物を胃の中に導く導管という細胞から発生することが多いです。また、発生したばかりの胃癌は非常に小さいものですので、この時点で発見することは非常に難しいです。その後、何年もかけて癌細胞が成長し、5ミリメートルほどの腫瘍になってくると、癌検診などで発見できるようになります。

また、癌細胞の増殖が胃の粘膜部分に広がっているなら治療もしやすいのですが、胃の外に向けて浸潤していきますと、近くにある大腸や膵臓にも癌細胞が広がってしまう可能性がありますので注意が必要です。


胃癌の原因

胃癌の一般的な原因として、塩分の摂りすぎやピロリ菌、ストレスなどがあげられます。とくに塩分については、日本の食文化自体に塩分を利用する料理が多いので、なおさらの注意が必要です。たとえば、よく使うお味噌やお醤油などの調味料にも塩分が多く含まれています。また、日本以外で塩分を多く使う国として韓国や中国などがありますが、やはり他の国と比較すると胃癌の発生率が多いようです。

そして、ピロリ菌については、胃の粘膜などに悪影響を与えて癌細胞が発生しやすくなるようです。ストレスについても同様で、過度のストレスは体内のバランスを乱してしまい、胃酸過多などを引き起こして胃壁を傷つけてしまいます。また、さらにストレスがたまり続けてしまうと、ストレス性胃潰瘍などにまで発展してしまう恐れもありますので、たかがストレスと侮ってはいけませんよ。


胃癌の症状

胃癌が発生した初めのころは悪性腫瘍も小さいと言うこともあり、自覚症状はほとんどありません。また、胃癌がある程度の大きさになってくると、消化不良や不快感なども現れてくるのですが、そこまで症状も強くなく、また、よくある症状でもあるので、多くの方は胃が荒れていると思ったり、仕事の疲れやストレスだと思ったりすることが多いようです。

このようなことから、胃癌を自覚症状で発見するのは非常に難しいです。そのため、可能であれば定期的に人間ドックや癌検診を受けられて、胃癌の早期発見、早期治療を心がけてください。


胃癌の治療

胃癌に対して効果的な治療法は、手術によって癌細胞を切除する外科療法です。早期に発見できれば、癌に侵されている胃の部分も小さいので治療による切除範囲も小さくてすみますが、癌に犯されている範囲が広がっていたり、リンパ管にまで転移しているようであれば、胃の切除範囲が広がるばかりでなく、リンパ管も摘出しなければなりません。また、それ以上に進行しているような場合では、胃を全部切除してしまうこともあります。

また、癌の転移を防いだり、癌の再発を防ぐために、胃の外科療法と一緒に抗癌剤などによる薬物療法も行うことが多いようです。


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