肺癌とは
肺癌とは、その名の通り肺に癌が出来てしまったことを言います。この肺という器官については、体内の酸素交換をおこなっているとても重要な器官で、右肺は上葉、中葉、下葉という3つの部分から構成され、左肺は心臓があるためか少し小さくなって上葉と下葉の2つから構成されています。
また、空気が入っていく順番で肺を細かく見ていきますと、まず、空気が喉から入って気管を通り気管支に入ります。そして、気管支は主気管支、葉気管支、区域気管支と順番に分かれていくのですが、これを数十回ほど繰り返して、ようやく肺胞にたどり着きます。この肺胞という部分で、酸素や二酸化炭素の交換を行います。この気管支から肺胞までの部分に悪性腫瘍が出来た場合を肺癌と呼びます。
また、肺は全身に酸素を供給するための重要な拠点ですので、この部分に癌細胞が発生して成長し、癌の転移まで始まってしまうと、その血流にのって癌細胞が移動してしまうので、全身に転移しやすくなってしまいます。
肺癌の原因
肺癌の原因として、切っても切り離せないのが喫煙です。たばこの煙には約4,000種類もの化学物質が含まれており、喫煙することによってそれらの化学物質を体内に取り入れてしまいます。もちろん、その化学物質の中には、癌を誘発してしまう発癌性物質も含まれています。また、大気汚染や自動車などの排気ガスなども発癌の危険性があると言われています。
その他の特殊な原因としては、以前話題になっていたアスベストやクロムの曝露などもありますが、これらは特殊な仕事・環境下でしか触れる機会はありませんので、日常生活で注意するほどはないようです。
肺癌の症状
肺癌の症状としては、肺のどの部分に癌が出来たかで違ってきます。たとえば、太い気管支などに癌が出来た場合、初期の頃にはなかなか治まらない咳や胸痛・血痰などがあります。これが悪化してきますと、気管支が狭くなってくるだけでなく、気管支の浄化作用が障害されてしまい、閉塞性肺炎と呼ばれる肺炎になることもあります。
また、気管支から奥に分岐して言った肺の末梢部分に癌が出来た場合には、初期の頃にはほとんど自覚症状がありませんので、早期発見のためには、人間ドックなどで胸部のレントゲンを撮る必要があります。
肺癌の治療
肺癌が早期発見できた場合には、肺にある腫瘍部分を摘出することが多いです。また、癌細胞がある程度広がっている場合には、上葉・中葉と言った葉単位で切除し、それでも間に合わない場合は、右肺・左肺単位で切除します。また、リンパ節に転移している場合には、リンパ節も切除します。ただ、肺の機能に異常があったり、心臓を患っている場合などには手術自体が出来ないこともあります。
また、手術の他にも放射線によって癌細胞を攻撃する放射線療法があります。この放射線療法については、手術と併用したり、手術が出来ない場合の治療法として利用されています。また、抗癌剤などの薬物療法も同時に行われることが多く、とくに小細胞癌への効果は高いようです。
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