がんとは何か

がんは増えている

増え続ける「がん」

国立がん研究センターがん対策情報センターによると、1975年に比べて2009年のがんによる死亡数は約2.5倍。その数は増え続けています。2009年にがんで亡くなった人は344,000人。死亡者の総数は1,144,000人なので、約3人に1人ががんで亡くなっていることになります。もちろん、検査や治療などの医療技術はどんどん進歩していますから、必ずしも「がん=死」というわけではありません。ただ、がんによって亡くなっている方が多いことは事実で、日本人の死因の第1位を占めています。臓器別にみると、死亡数の多いがんは、男性は第1位「肺がん」、第2位「胃がん」、第3位「大腸がん」、女性は第1位「大腸がん」、第2位「肺がん」、第3位「胃がん」です。一方、罹患数(がんと診断された人の数/2005年)でみると、男性の第1位は「胃がん」、第2位「大腸がん」、第3位「前立腺がん」、女性は第1位「乳がん」、第2位「大腸がん」、第3位「胃がん」となっています。

がんは加齢とともにリスクが高くなる

がんが増加している主な原因は高齢化といわれます。がんのリスクは加齢に伴って高くなります。2005年のデータによると、がんの罹患率は、男女ともに50歳をすぎた頃から増加していきます。特に男性は右肩上がりに増加し、60歳をすぎる頃には約1%、65歳をすぎる頃には約2%と女性の2倍以上になり、70歳代半ばには約3%を超えています。女性は20~40歳代までは男性よりやや高いのですが、その後は男性ほど増加せず、50歳代半ばから70歳代前半までは約1%と、男性よりもかなり低い数値になっています。

年齢によってなりやすいがんが異なる

調査によると、年齢や性別によって「なりやすいがん」があることがわかります。40歳以上70歳以下の男性では、胃がん、大腸がん、肝がんなど消化器系のがんが多くを占めていますが、70歳以上では消化器がんは減少し、前立腺がんや肺がんが増加しています。女性は40歳代では乳がんや子宮がんが6~7割と非常に多いのですが、徐々に減っていき、50歳代前半で半数以下、60歳代では3分の1以下となり、かわりに消化器系のがんや肺がんが増加していきます。

PICKUPがんと免疫の深い関係

健康な人でも体内では、1日に約5000個の細胞が“がん化”していると言われています。しかし全ての人ががんになるわけではありません。それは、風邪のときと同様に、私たちの体に生まれつき備わっている免疫の力によって、がん細胞を排除する機能がきちんとはたらいているからです。
しかし、細胞のなかにある遺伝子が何らかの影響で傷ついてしまい、修復できなくなるとがん細胞へと変化していきます。免疫の力が正常に働いている場合は、がん細胞が増えることはありませんが、免疫力が弱まったり、加齢などによって衰えたりすると、がん細胞の増殖を抑えることができずに、がんが大きくなって正常な細胞の働きを阻害するようになっていくのです。
そこで、免疫の力を強化することでがん細胞を抑えようとする最先端の治療が開発されています。これらは「がん免疫療法」と呼ばれ、すでに実地医療として行われています。最近では手術や抗がん剤、放射線治療に次ぐ第4の治療として、注目を集めています。

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